東京おすすめ散歩コース:浅草(吾妻橋からちょっと吉原へ)

  • 2015/4/29
  • 東京おすすめ散歩コース:浅草(吾妻橋からちょっと吉原へ) はコメントを受け付けていません。

今回浅草と言っても落語の話がでてくる場所を散歩してみます。
まずは、数多くの落語の話に出てくる吾妻橋から

落語『文七元結(ぶんしちもっとい)』

博打好きな長兵衛、娘を五十両で吉原に預けてしまったその帰り道、吾妻橋で身投げをしようとしている文七に走って止めたのがこの吾妻橋です。
『離してください、死ななきゃならないわけがあります』『駄目だ、この野郎』と言ってボコボコ頭をなぐっている長兵衛に『痛い、怪我をしてしまうじゃないですか』と文七。『ばかやろう!死のうとする奴がけがの心配なんかするな』と掛け合った場所です。

吾妻橋隅田川に架かる吾妻橋
東岸アサヒスーパードライホール上にある炎をイメージしたオブジェ、存在感を示しています。

出典 http://www.tokyometro.jp/enjoy/walking/ueno_asakusa/03/

まず見えてきたのが雷門。

落語『粗忽長屋(そこつながや)』

浅草観音詣でに来た八さん、境内の仁王門をくぐると人だかりができていて行き倒れの死体がありました。顔を見ると隣の熊さんそっくり。世話役さんに『今朝気分が悪いと言っていたから本人でしょう』と言うと、『いや、この人、昨夜から倒れていたから人違いです』
しかし八さん『人違いかどうか本人連れて来るので』と言って、熊さんのもとへ。
『お前が死んでいるから引き取りに行こう』と言って二人で連れて帰ろうとしました。熊さん、『ああ抱かれているのは確かに俺だけど抱いている俺はいったい誰なんだろう』という話です。これはそそっかしい(そこつ)=あわてものという意味です。
雷門
<浅草寺山門>
向かって右に風神左に雷神、正しくは風神雷神門。
幾度となく焼失しましたが、現存は松下幸之助氏の寄進により復興、再建されたものです。

ぶらぶら歩いて浅草寺を抜けて言問通りを渡り隅田公園へ向かっていくと竹屋の渡し跡があります。

落語『船徳(ふなとく)』

遊びすぎて勘当された「若旦那の徳さん」が船宿の二階で居候しています。船頭になるからみんなに紹介してくれと言いいます。
今日から”徳”と呼び捨てにしてくれと頼みこみ、念願叶って船頭になって自分で一人前と思える四万六千日、暑い盛り。柳橋の船宿大升に浅草寺詣りの二人客が来ましたが船頭が居ないからと断られます。柱に持たれて居眠りをする徳を見付け、約束の時間まで返すからと強引に頼み、本人も「こないだのように、舟をひっくり返しませんので」と行きたがるので、女将は心ならずとも引き受けます。
やっと漕ぎ出して川に出ました。土手の上の船宿の店主に向かって「竹屋のおじさ~ん、これから大桟橋まで送っていきますから」、「徳さん一人か~い。だいじょぶか~い」。連れの客がたまらず「おい、俺はここで上げて貰いたい」、「だいじょーぶだよ!、このまえ子供を連れた女の人を落としたものだから、心配してくれているのです」。
やっとの事で近くまで来ましたが、真っ青になってへたり込んでしまいました。桟橋まで着かないので、止む終えず浅くなった河の中を歩くことにし、ひとりは相棒をオブって岸にやっと上がりました。振り返ったお客が『だいじょ~ぶか~ぃ、』といったところ「お客さん、お上がりになりましたら、船頭を一人雇って下さい」。という話です。

竹屋の渡し<竹屋の渡し跡>
隅田川にあった渡し船のひとつです。(山谷堀口から向島の前あたりを結んでいた)
『竹屋の渡し』『向島の渡し』『待乳(まつち)の渡し』とも言ったそうです。

出典 http://gamo.fc2web.com/0703/0703.html

そして沖田総司終焉の地の碑が建っている今戸神社。ここは今戸焼き発祥の地でもあります。

落語『今戸焼き』

夕刻亭主が帰宅したら女房がいません。「あの野郎。どこへ行きやがった。ははあ。こんところ、かみさん連中寄るといつも芝居(しべえ)の話してやがったから、芝居いきやがったんだよ。あん畜生め、・・・・別に芝居行くのはかまわないけどさ、晩飯一人で火をおこす身にもなってみやがれってんだ。」『この前呼ばれた友達んとこは新婚でいいなあ。それにくらべて俺んとこは・・・』一人でぶつぶつ女房の不満をこぼしているところへ、女房が帰ってきます。案の定近所のかみさんと一緒の芝居見物の帰りでした。すっかり膨れている亭主を見て
『あらお前さん、どうしたの。どうしたのってさ。まあ、いやだ、怒ってるの。』『どこ行ってたんだい。』『芝居。』とあっさり答えられ、亭主は怒る気もなくなり「そらア・・・行っちゃだめだとは言わないよ。家で待ってる俺の身にもなってくれよ。』と愚痴をこばす。だが、『あら。怒ることないじゃないの。あたしだって蔭で亭主のこと悪く言ってないわよ。』と言われるとそこは夫婦。『そうかい。だが、おめえの芝居の話きいてるとよ。元っさんは宗十郎に似ている。三吉ッあんは吉右衛門に似てますって、よその亭主のことばかりだ。物にはついでてえものがある。浮世には義理てえものがある。夫婦の仲には人情てえものがある。・・・ヘヘンてんでェ。俺は誰に似てるんだ。』
『お前さん福助。』『あの役者のか。』『なあに、今戸焼の福助!』という話です。

今戸焼き<今戸焼き>
素焼きの陶磁器。
江戸前の土で狐、丸〆猫をはじめ今戸焼から生まれた今戸人形、古き良き時代の江戸東京の土人形のことです。

出典 http://blog.livedoor.jp/junsan0310/archives/38832421.html

吉原大門のところに見返り柳がありここはもう吉原です。

見返り柳<見返り柳>
吉原全盛の頃には「遊女三千人ご免の場」といわれ、それこそ江戸一番の不夜城の趣を呈していました。吉原の遊客たちが衣ぎぬの別れのあと大門を出て再び吉原を振り返ったことからこの名がついたといわれます。
現在の木は何代目かになるのだそうですが、今はなき吉原にひっそりと佇む姿は少し悲しくも見えるのは私だけでしょうか。

出典 http://takeb777.at.webry.info/201307/article_3.html

華やかだった吉原とその影の女の人達に思いを残しながら、大関横丁の交差点を過ぎるとひっそりとした寺があります。
別名『投げ込み寺』と呼ばれる浄閑寺です。

淨閑寺<浄閑寺(じょうかんじ)>
吉原遊廓の誕生よりも2年早い安政の大獄で大量の遊女が死亡した時にこの寺に投げ込んで葬ったことより『投げ込み寺』と呼ばれているそうです。
病気などで死んだ遊女は吉原遊廓の場合、素裸にされた上に荒菰(あらごも)に包まれ、寺に投げ込まれました。「人間として葬ると後に祟るので、犬や猫なみに扱って畜生道に落とす」という考えによったとものとされています。

出典 http://tabireki70.blog114.fc2.com/blog-entry-844.html?sp

落語 『反魂香』

夜中に一つカネをたたいて回向をしています、坊主の所に、八五郎が夜、手水にも行けないと掛け合いに来ました。 坊主は名を道哲と言い元・島田重三郎と言う浪人でした。吉原の三浦屋の高尾大夫と末は夫婦にと誓い合っていましたが、伊達公が横から見初めて大金を積んで身請けしてしまいます。高尾は重三郎に操を立てて決して生きてはいないと言い、伊達公は殺してしまいました。その時、魂を返す”反魂香”で、回向をしてと言い残した高尾。これを焚くと高尾が出てくると言います。道晢は吉原遊女の投げ込み寺に住み着いて高尾の菩提を弔いました。
では見せて、と八五郎が言うので、火鉢のなかに香をくべると高尾の幽霊が出てきました。香の切れ目がえにしの切れ目、無駄に使うなと言われます。
八五郎は亡くなった女房のために、この香を分けてくれと言いますが、私と高尾だけのための物だから、貴方には役に立たないからと断られます。
そのまま夜中に、香を買おうと薬屋を起こしてみましたが、何という香だか忘れてしまいました。いろいろ吟味して、見つけたのは越中富山の反魂丹。これを三百買って帰ってきました。家の火を熾し直し反魂丹をくべながら女房”お梅”のことをあれこれ考えていました。出てこないので、足して足して全部をくべたが出てきません。煙でむせていると、 表から 「ちょっと、八つぁん」。
煙の中からではなく、堂々と表から来たぞ。「ちょっと、八つぁん」、恥ずかしいと見えて裏に回ったな。「そちゃ、女房お梅じゃないか」、「いえ、裏のおさきだけれども、さっきからきな臭いのはお前の所じゃないの」。という話です。

吉原弁財天<吉原弁財天(弁天池)>
道晢も高尾太夫も実在の人物でした。高尾大夫は夫婦約束した島田重三郎に操をたてて応じなかった為に、隅田川三ツ又(永代橋上流)で裸にして、両足を舟の梁に縛り、首をはねる”逆さ吊り”にして切り捨てた場所ということです。
吉原は当時は葦の原っぱで「葦原」という地名でしたが、「あし」は「悪し」につながるので嫌われ「吉原」というふうに変えたとか。

出典 http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2014/05/post-17.html

観光客が多い浅草からかつては華やかでしたが、悲しい物語も多々ある吉原まで、落語はいつの時代でも笑えるのがいい、散歩しながらもっと覚えるのもいいかもしれませんよ。
近くは都電荒川線三ノ輪橋です。

関連記事

コメントは利用できません。

話題をチェック!

  1. 2017年4月16日は快晴の長野マラソンでした。 快晴でさらに気温上昇。FINISH地点では24度…
  2. 出典:https://feature.cozre.jp/ もういくつ寝ーるとお正月〜 は…
  3. 出典:http://locallife2.blog.so-net.ne.jp/ 新年の走り初め…
  4. 出典:http://www.anawalls.com/ ウィンタースポーツの二大巨頭といえばス…
  5. 出典:http://tenmitaka.at.webry.info/ [speech_bubb…
ページ上部へ戻る